お揃いの記憶

 こんばんは。Nanashunです。

 今回は彼女との初デートについて書きたいと思います。しかし思ったかもしれません。初デートなのかと。デートいうのを何に定義するかによって、それが初か初じゃないかは人それぞれ違うとは思いますが、少なくとも自分たちにとっては12月7日と8日のこの2日間が初デートだと思っていました。そんな記念すべき日を自分の中の言葉で紡いでいければと思います。

 さて、迎えた昨日ですが、実はその前は眠れなくて。ライブ前はよく寝れないで有名な自分ですが、今回はライブを控えたデートということでも眠れませんでした。でもこれは緊張とかではなく、ただただ楽しみで寝れないという、なんとも幸せな悩みではあるのです。そんな疲れた身体をぶら下げて、待ち合わせをしたわけですが、彼女を見たらそんな疲れも吹っ飛ぶくらいのエネルギーをもらいました。そのエネルギーのまま、自分が今回佐倉で行きたかった目的であるBUMPファンご用達のカフェにいき、ゆったりとその時間を楽しみました。続く佐倉ふるさと広場では、有名なチューリップは季節的に咲いてはいなかったものの、広大に広がる大地と空の中にいる風車に心奪われました。そこで2人で写真を撮り、この写真いいねとか、これはどうかなとか言っている時間すら愛おしくてたまりませんでした。それから夜は居酒屋で少し飲みました。しかし、少し飲んだだけにも関わらず、自分たちはすぐに酔ってしまいました。そもそも月曜から金曜までみっちり働いた中の今日です。寝不足と疲労がどっと出た感じでした。それでも楽しい時間が上回った飲み会は結局のところ、笑いの絶えない時間になりました。夜が深まり、ホテルに着くやいなや明日のBUMPのライブに備えました。でも、2人して疲れていて今すぐにでも寝たいのに、その時間も大切にしたいのか、お互いにお互いのやりたいことをやめる選択はしませんでした。結局、飽くるほどやることをやって、その日は終わりました。

 ライブ当日になりました。ライブを迎えるまで、自分たちは東京ドーム周辺で時間を潰しました。先ず最初にグッズを買いに行きました。しかし、自分も彼女も買いたかったニコルのポーチは売れ切れてしまっていて、彼女は心底落ち込んでいましたが、その穴を埋めるように他のグッズもたくさん買っていました。中でもニコルのヘアバンドを身につけた彼女はあまりに可愛いかったです。そんな形でグッズも身につけて万全になると、フォトスポットなどを駆使して写真をたくさん撮りました。その写真を未だに見るたびに、夢のような出来事が起きていたと自分の中で想起されては、嬉しくてたまらなくなります。そうこうしているうちに一つ約束の時間を迎えました。お母さんとの待ち合わせです。というのも、実は9月時点でライブを申し込んだ時は、お母さんと参戦する予定だったからです。つまり、予定もしない形でこんなにも早く自分のお母さんに彼女を会わせることになったのです。お母さんが駅に来るやいなや、彼女は相変わらずの太陽のような明るさでお母さんを迎えました。そんな明るい彼女にお母さんも嬉しそうでした。しかし、自分はなんとなく気恥ずかしく、あまり口数は多くはありませんでした。でもそれは緊張でもなく、ただ単に自分の好きな人同士が繋がった瞬間に、少し黄昏ていたに過ぎないのです。そして、いよいよ自分たちは東京ドームに入場しました。入場が終わると、お母さんからある提案が。それは座席を入れ替わろうというものでした。というのも、自分はお母さんと申し込んでいるので隣ですが、彼女は1人で申し込んだため、もちろん1人です。しかしそれを入れ変えようという提案でした。これには自分も彼女も複雑な気持ちの中、お母さんだけがその背中を押してくれました。こうして、自分はお母さんの手助けもあって、念願の彼女とのBUMPライブを隣で果たすことができたのです。

 レポートで触れていないところでいうと、「ray」のライブ後、藤くんのMCがありました。そこで藤くんは「rayの中に生きるのは最高だ、って歌詞があったよな。でも、実際、生きてたら色々あって、そう言うのは簡単なことではない。」と言っていました。それでも、「君と僕らが音楽を真ん中にして待ち合わせて、それが上手くいって、こんな素敵な夜を過ごせたなら、そんな日くらい生きるのは最高だって言ったっていいじゃないか。」と続けていました。これを聞いていた時、隣の彼女の綺麗な瞳からは涙が溢れていました。厳密には確認していませんが、鼻を啜る音やタオルに顰める顔から、その様子は容易に想像できました。その時、自分の中でも同じように「生きるのは最高だ」というフレーズが鳴り響きました。生きていたから、BUMPに出会えて、BUMPに出会えたから、彼女に出会えました。全ての始まりは生きていたからこそなのです。そう思えた瞬間、自分の瞳からも同じ色の涙が溢れました。生きててよかったとは、このことを指すのだと強く思いました。

 そんな形で、初デートは息を呑む間も無く夜空へと消えて行きました。帰宅後、彼女からのLINEにはこのように書かれていました。「今年1番の贈り物は、〇〇に出会えたことなんじゃないかとライブ中に気づいてしまった、間違いなく、私は、幸せ〜〜〜!」〇〇には自分の彼女からの呼ばれ方が書いてありました。この瞬間、ああ、あの時、お揃いの場所でお揃いの音楽を聴き、お揃いの時間とお揃いの空間を共にしては、お揃いの気持ちで、お揃い涙を流していたのだとこの言葉を聞いて気づきました。そんなお揃いがたくさんあった2日間でした。だから、これからもこのお揃いを出来る限り増やしていくために、また明日からたくさんのお揃いの記憶を彼女と紡いでいきたいと思います。自分の隣が似合うのは彼女で、彼女の隣が似合うのは自分。言うまでもなく、特等席もお揃いです。

 読んで頂き、ありがとうございました。

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