ただ一度の微笑みで

 こんばんは。Nanashunです。

 本当に悔しい日というのは、なかなか言葉になってくれません。だから、今もブログの切り口に悩みながら言葉を紡いでいます。しかし、どんな形であれ、言葉になろうとする感情には、ちゃんと応えていきたいと思います。

 さて、何が悔しいのかと言いますと、会社のKPI(目標値)に自分が苦戦してることです。ブログでもお伝えしている通り、自分は春から営業職として新卒採用され、これまでも日々数字に追われて来ました。その度に、達成できた日には喜び、逆に達成できかった日には落ち込みを繰り返してきました。例えば研修期間、架電が苦手すぎて落ち込んだ日には、もうやめようかなと思ったり。それでも、周りの人に支えられながら努力し、その努力が実った日には、もっと頑張ろうと思えたり。本配属後、自分のナレッジを共有して、社内コンペ(MVP)で2位に輝いたり。逆に2位で満足できずに、優勝目指して悔しい思いをしたり。そういう感情に波のある日々を繰り返していく中で、今回もただ落ち込んだ日が訪れたという、ただそれだけの話なのですが、なんだか言葉にしたいくらいに落ち込んでいて。そして、そんな落ち込む自分に反比例するように周りの期待は膨らんでいき、はたまた身近な彼女にすらも目標には離されていくばかりで。なんだか、再び上手くいかないなと思っていました。でもそんな時でも、やっぱり自分の気持ちを奮い立たせるのは、傍にいる誰かで、それが今回は皮肉にも自分の先をゆく彼女でした。

 落ち込んだ帰り道、自分が浮かない顔をしていると、彼女から「どうしたの?」と聞かれました。この時、あからさまに落ち込んだ顔で心配されようと思った自分を狡いと思ったと同時に、そういう顔に気づいてくれた彼女の温もりに安心もしてしまいました。それなのに、自分は上手く言葉にできない、なってくれない感情に拗らせてばかりいました。でも、そんな姿にも彼女は持ち前の明るさで、自分のことを励ましてくれました。でもそれは元気になる言葉とか、気の利いた言葉とかではなく、ただ一度の微笑みでした。彼女は、瞳を合わせない自分に、無理やり瞳を向けさせては、ただただ何か言葉をかけるわけでもなく、微笑みをくれました。その瞬間、自分にも微笑みが溢れました。笑うことを忘れていたなと気づく中で、放っておいたら涙が出そうになるくらいの温かさでした。その温もりに今夜もできるだけ触れていたら、冬の寒さなど忘れてしまうほどでした。その時に、なんの根拠もなくまた一度頑張ろうと思えました。それは別に彼女を安心させたいからでもなんでもなく、ただその時の自分が無意識のうちに思えた感情でした。その感情に嘘をつきたくないと思ってからは、また来週、来年からも頑張ろうと思えました。

 結局、またしても自分は彼女に救われてしまいました。男とか女とか、そういう話は古めかしいのかもしれませんが、男である以上、女の子(彼女)にはかっこいい姿を見せたいものです。それに、そういう思いもまた自分を奮起させます。こんなかっこよくない男(彼氏)でたまるかと、そういうエネルギーが今は沸々と湧いてきています。そして、こういうエネルギーが湧いた時の自分がものすごい力を発揮するのも知っています。それは、架電の克服であったり、MVPでの受賞であったりと、過去の自分が証明してくれています。自分はいつもそんな綺麗事を信じて、なんだかんだ乗り越えてきました。だから、今回もきっと乗り越えていけるはすです。そんな気持ちに今回は彼女がさせてくれました。ほんといつも傍にいて支えてくれていますが、まさかまたしても支えてもらってしまうとはですね。でも、もらえるものを決して拒むのではなく、もらったらもらっただけ、今度は彼女が辛い時には支えてあげられるようになりたいですね。

 帰りの電車、自分は一昨日公開されたBUMP OF CHICKENの「TOUR ホームシック衛生2024」のライブ音源を聴いていました。その時、偶然流れた「真っ赤な空を見ただろうか」にはこんな歌詞がありました。


ただ一度の微笑みで
こんなに見事に燃えるとは


彼女のただ一度の微笑みは、自分をこんなにも奮い立たせました。そんなまるで自分のことを歌われたこの歌詞が流れた時、不覚にも自分も微笑んでしまったことも、きっと彼女は知らないのです。だから、せめてそれだけは言葉にならない中でも言葉にしようと、ブログにしました。それに、自分にとって太陽である彼女がくれる空はいつだって真っ赤なんですよね。少しの陰りもないくらいに。そんな空に今日も出会えたと思うと、なんだか心晴れない気分もバカらしくなってきました。また同じ空に出会わせてくれるなら、どうか微笑んでね。

 読んで頂き、ありがとうございました。

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