Gift
こんばんは。Nanashunです。
昨日がなんの日か知っていますか。なんて尋ねるのはもはや日本、いや世界でも失礼に値するくらいの共通認識ですよね。そんな日だからこそ、誰もが憧れ、誰もが目指す文化がこの世界にはあります。クリスマスです。今回はそんなクリスマスの日を書いていきたいと思います。
さて、クリスマスですが、とその前に、実は事件が起きていて。先ずはその話をしなくてはなりません。というのも、私事で恐縮ですが、クリスマスの2日前になんと胃腸炎になりまして。一時は発熱もあり、インフルエンザすら疑われた時は、もう終わったと覚悟までしていたところでした。しかも、もっと酷いことに、その日はなんと彼女の家に泊まっていて。普通に体調を崩していたにも関わらず、一緒にいたい気持ちを優先したが故に、自分だけでなく、彼女にすらうつしてしまった可能性も出てきたのです。なんてことでしょうか。望んだクリスマスとはあまりにも逆をいく自分の体調と行動に、後悔の気持ちだけが募るばかりでした。しかし、そんな中でもただ1人、希望を捨てなかった彼女は、その体調を崩した日も1番傍で看病をしてくれて、その上、くよくよしている自分にも持ち前の明るさで元気づけようとしてくれました。全ての準備と行動にあまりにダサく感じた自分は、しまいには涙すら流す場面もありました。情けないなと自分ではわかっていても、その涙には申し訳ないとか、悔しいとか、許せないとか、そういうひとまとめにはできない様々な感情が込み上げてしまいました。しかし、それすらも彼女は見守り、拭い、笑ってくれました。本当は彼女だって、同じように悔しくて、許せないはずなのに、そういう振る舞いができることに、もう自分は何も言葉をかけることはできませんでした。けれども、これをきっかけに再び希望を捨てませんでした。しっかりその日中に病院に行き、その結果から判断することにしました。そして、診断されたのは胃腸炎でした。インフルエンザの検査もしましたが、結果は陰性。これにより、最低限の外出不可は避けることができたのです。ひとまずこれには安堵した自分ですが、今度はその胃腸炎を彼女にうつしていないか心配になりました。しかし、こればっかりはもう自分ではどうすることもできないことと気づいてからは、祈りだけが頼りで、どうか元気でいてほしいと願うばかりでした。
そしてクリスマス当日、その願いのおかげもあってか、彼女は元気な姿を見せてくれました。その姿に再び安堵するも、不運なことに当日なんと自分の電車は1時間の遅延をしたこともあり、結局のところ、自分の中で全てが済んだとは思えない、そんなクリスマスが始まりました。胃腸炎もだいぶ良くなった自分も、まだ治りかけなこともあり、消化にいい食べ物を、となんとよりによってクリスマスにうどんにしてもらいました。実は、1ヶ月も前から予約していたイタリアンのお店もあったのですが、それはもちろん自分の体調不良によりキャンセルを。もうあの時想像していたクリスマスとはかけ離れた日を迎えていたのです。それでも、唯一出来たことで言えば、プレゼント交換でした。予算5,000円の条件の元、お互いがお互いにプレゼントを用意するというのものでした。これだけは何としても、と思っていた自分はせめてもの想いで、そのプレゼントを彼女に渡しました。自分が選んだのは自分が好きなモード系ファッションブランド「HARE」の青いマフラー。青が好きな彼女にとって、この冬を乗り越える最高なお供として、悩むことなく選びました。そんなマフラーをもらうやいなや、彼女は早速首に巻きました。すると自分が想像していた通り、あまりに似合っていたのに対し、自分が想像した以上に、あまりに喜んでいた彼女を見て、なんだかこっちまで幸せな気持ちになってしまいました。そんな彼女が自分にくれたプレゼントは2つありました。先ず1つ目はハンカチ。自分は男性では珍しい、ハンカチを常備している人なので、これは素直に嬉しかったです。しかも、色はオレンジという自分が持ってない色で、彼女曰く「あまり自分では好まなそうな色」で選んでくれたそうです。こういうきっかけで、新しい自分にも出会えるので、プレゼントって素敵ですよね。そして、もうこれだけで充分だというのに、なんと2つ目には香水をくれました。香水は好きでも、なかなか今までつけてこなかったので嬉しかったですね。しかも、自分が好きな柑橘系の匂いで、その場でつけただけでもう虜になるような香りに魅了されてしまいました。そんなプレゼント交換を済ませると、なんと2人して手紙を書いてきていたので、最後にはその手紙を読み合って想い出の意志交換もしました。
さて、東京駅。イルミネーションの光。意外にも、クリスマスシーズン、この辺は来なかったと思った昨日、人混みすらも光っていました。そんな人混みにかき消されないようにと、自分たちも必死にその光追うようにして、写真をたくさん撮りました。その写真は今見ても想い出として語るにはあまりにも価値が重すぎるもので、自分の人生の中でも大きな歴史が動いた瞬間でした。それもそのはず、実は手紙にも書きましたが、自分は23年間生きてきて恋人と過ごすクリスマスは今回が初めてです。だからこそ、体調不良や遅刻と聞いた時は、まるで神様のいたずらかと、この世界を恨むに近い感情にいました。しかし、神様はいたずらでもなんでもなく、そもそもこの世にはいないんじゃないかと思ったのです。じゃあ何がいたって、隣の女神です。自分を輝かせる、ただ1人の女神です。そんな女神がくれたものは、いだすらでもなく、あまりに美しいギフトでした。自分はそのギフトを胸に、これから先どんな恩返しができるのでしょうか。今はまだこれといって、約束できるものはないですが、贈り物は贈り主がいるうちに届けたいと思っています。ということで、彼女との初のクリスマスはあまりにもらいすぎたクリスマスになりました。それは体調不良を乗り越える力から、涙、ハンカチ、香水、思い出とどれも不揃いの形をしたプレゼントボックスです。そんなプレゼントボックスに対して、自分があげれたものなどたかが知れています。だから、これからは自分がちゃんと届けられるように、彼女を今一度女神にできるように、隣を飾る自分が似合うように、また一つ成長していきたいですね。冬が寒くて、本当に良かった。
読んで頂き、ありがとうございました。
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