乗り越えたのは

 こんばんは。Nanashunです。

 前回のブログで春が訪れたという話をしました。しかし、あれから桜は見ることはなく、また昨日に関しては雨が降り気温は冬並みでした。それでも、肌に触れない温もりがあったので、今回はその話をします。

 昨日、彼女がまたしても自分の家に来ました。かなり前から約束していた予定ということもあり、当日窓から見た雨には少し残念でしたが、天気予報に関わらず、どんな時も自分の心は晴れでいられるのは、太陽である彼女のおかげでした。そんな晴天の中、彼女が家に着くと、家中を見渡しました。しかし、何を見ても驚かないのは2回目ということであり、それがなんだかまるで新鮮でした。リビングに着くや否や、ゆっくりしていると、家族が帰ってきました。特に父親と弟に関しては初対面だったので、正直どんなリアクションをするのかとても不安でしたが、それも彼女の前では全くの杞憂でした。そもそも、自分たち家族は家にいる時は普段物静かなので、彼女みたいな明るい性格は、家そのものに新鮮なのです。その後、ゆっくりしていると一緒にDVDを見ました。一緒にライブにも行ったBUMP OF CHICKENのライブDVDをはじめ、なんと自分が小学生の頃のDVDも見ることに。これにはさすがに気恥ずかしい気持ちもありながら、こういう機会がなければ見ないでしょ、なんていう母親の一言もあり、仕方なく一緒に見ることにしました。確かに、内容自体はもちろん恥ずかしいものでした。しかし、実際自分は小学生の頃、生徒会長を勤め、また足の速いリレーの選手だったため、それを彼女に証明することができて、なんだか少し嬉しい気持ちもありました。その後は普通にBUMPのDVDを見て、日常の延長のような時間を過ごしていました。しかし、そんな時間が永遠に続くわけもない中で、お互いの体温に触れ合ったりもしました。

 そして、日が差し掛かる頃には、ここにきて自分が今回彼女がお家に来るにあたって一番やりたかったセッションをすることができました。セッション、と一重に言ってもなかなか想像できないかと思いますが、簡単に言えば「一緒に音楽をやる」です。そこで自分は趣味、特技でもあることからギターを弾き、彼女は自分が思うに綺麗な歌声の持ち主なので、ボーカルをお願いしました。また楽曲は2人が好きな「コイスルオトメ」を選曲し、今でもその動画は自分の中で宝物の一つです。すごく大袈裟に聞こえるかも知れませんが、自分はギターをはじめた時から、誰かに弾く、誰かと一緒に弾く、ことを楽しみにしていました。だからこそ、大学時代は友達とセッションしたりして、お互いの音楽を楽しむことができていましたが、社会人になり、大切な人ができて、その大切な人と自分がはじめた理由を共有できたことは、ほんとうにこの上ない幸せと、それを実現させてくれた彼女への感謝の気持ちでいっぱいです。思えば、昨年のBUMPのライブもそうですが、彼女といると自分が頭の中に想像してやりたいことができるので、なんだかいつも幸せな気持ちでいっぱいになります。そんな瞬間をこれからも一緒に、隣で、特等席で見届けたいという思いにふけたまま、あっという間に2回目の自分の家が終わりました。

 帰りはわざわざ遠くから来てくれた彼女を少しでも近くで見送ろうと、彼女の方面まで自分が向かいました。そして、そこでご飯を食べて、丸一日かけたお家デートは終了しました。1日の終わりには、早朝に降っていた雨も止み、人混みも戻ってきていました。その人混みを掻き分けるように、見えたのは今年初の桜でした。今年初めて見る桜が、雨上がりかつ夜か、とは思いましたが、むしろいつもとは違う条件の中見れた桜はとても美しかったです。気温が冬並み、ということもあり、彼女はそんな桜を横目に帰ろうとしていましたが、自分はせっかくの今年初の桜だからと少しだけでも見に行くことを名目に、彼女を連れ出しました。すると、彼女もそこまで嫌な気もせず、最後には桜の前で一緒に写真を撮りました。その写真を後で見ながら、お互いがお互いの家に帰る時、お互いがお互いの色々あった3月を振り返りました。そこには、お互いがお互いのことに対して思う気持ちの節も見えながらも、お互いがお互いを支え合ったことで、乗り越えられたという気持ちで一致していました。そう思った時、乗り越えたのはあの長い冬だけではく、お互いの思うお互いの気持ちなんだなと思いました。それに気づいた時、また一つ自信が芽生えてきました。きっと迎えた春でも同じようまた壁にぶち当たることがあるかもしれません。それでも、乗り越えられた季節の数が自分たちをまた一つ強くします。そう信じて、彼女と過ごす春が今、幕を開けるのです。

 読んで頂き、ありがとうございました。

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